「投げもち」専用サイトが1周年-遠州の伝統文化継承に一役

1周年を迎えた「投げ餅.jp」

1周年を迎えた「投げ餅.jp」

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 材木や建材の卸売を手がけるカワイ(磐田市)が運営するサイト「投げ餅.jp」が6月15日で1周年を迎えた。

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 同サイトは、日本初の「投げもち」専用サイトとして昨年6月に開設。不況の影響もあり、行われることの少なくなった遠州の伝統文化である「投げもち」を広くPRするとともに、文化として今後に継承したいという思いから発案された。天竜川の西側を「米寅」(浜松市北区)に、東側を「大場元起食品」(袋井市)に担当してもらうことで調整を行い、オープンにこぎ着けたという。

 「自分自身が経験して非常に良かったし、住宅業界に携わる人間としてこうした伝統文化が薄れていくのは非常に寂しかったので何とかしたかった」と運営を行う同社の川合伯員(のりかず)さん。ネットを利用する若年層に浸透させるため、古来の単位である「俵」「升」などの単位は一切使わず、セットのもちは個数単位で表示。セットも5万円セットや8万円セットなどと金額でわかりやすく表示するなど工夫した。

 「最近はサイトの認知度も向上し、少しずつ注文が増えてきた」と川合さん。もちはそれぞれの店舗でつきたてのものを発送するため、衛生面に考慮し直接配送のできる湖西市から菊川市までのエリアに限定して受注していたが、最近は県外からの問い合わせも多くなっているという。

 「伝統的な投げもち文化が失われる中、こうして窓口となり、少しでも文化の継承に役立てれば。現在はまだまだこのサイトを認知してもらう工夫がしきれていないため、いろいろな手法でサイトを知ってもらいたい」と川合さん。その一つが同社が運営するサイト「大工村.com」と連動で行っている1周年記念企画。6月15日~7月31日の注文客に5,000円分のオーダーカーテン無料券を進呈している。

 「今後は上棟式だけでなく、(投げもちを)手軽なイベントなどにも活用してもらえれば」と今後の展開に期待を寄せる。

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