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浜松に完全予約制の持ち帰りそば専門店 在来種のそばにこだわり

店舗外観

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 浜松・和合で3月1日、持ち帰りそば専門店「手打ちそば 艸(ソウ)」(浜松市中区和合町、TEL 080-9186-5117)がオープンした。

提供する日に石臼で製粉し、打ちたてで提供する持ち帰りそば

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 店主の内山弓子さんは、広島の大学で基礎栄養学の研究者をしていた。料理が好きだった内山さんは自分の店を地元浜松で出したいと考えていた時に、静岡在来種のそばにこだわるそば店「手打ちそば たがた」と出会った。提供するそばの味やこだわり、そばを通して「静岡を盛り上げ、日本を盛り上げ、世界平和につなげたい」との思いに強く心を打たれた。この出会いをきっかけに、たがたのそば打ち教室で学び、そば打ちを教えられるまでになったことから、静岡県西部地区をそばで盛り上げようと思い、オープンにこぎ着けた。

 「在来種」のそばにこだわる同店。現在では、栽培のしやすさや収穫量のために品種改良された「改良品種」のそばが流通のメーンだが、日本各地に、その土地ごとに育てられてきた「在来種」が存在する。内山さんは、全国のそばの産地を巡り、在来種を中心にそばを集め、自らが手打ちして提供する。

 販売する商品は「手打ちそば」(2人前=1,400円)のみ。料金は定額で、そばの種類は月替わりとなる。3月は「長野県黒姫産 信濃1号 二八そば」と「北海道 磯谷産 きたわせ 田舎そば十割」の2種類。そばには、かつお本枯れ節をたっぷり使った辛めのそばつゆと本わさびを付ける。販売は完全予約制で、受け取り日までに予約が必要。当日は販売する分のみ石臼で製粉して提供する。

新そばは扱わず、低温で2年以上熟成したそばのみを扱う。「熟成したそばの方が甘みと風味、味わいすべてが新そばに比べても高品質」と内山さん。つなぎを一切使わない十割そばや、黒い皮を取り除いた「ぬき実」のみで打った更科そばなど、客の要望に応えたそばも提供する。

 地元を盛り上げるために精力的に活動する内山さんは、そばの販売だけではなく、そば打ち教室、うどん・ラーメン打ち教室、カフェ・マルシェでの定期出店、そばの出張料理など幅広く活動している。

 今後について、内山さんは「現店舗の隣をリフォームし、赤ちゃん連れでも入れるそばカフェにしたい。安心で安全な、希少で貴重なそばをぜひ味わってほしい」と話す。

 営業時間は9時~23時。完全予約制。

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