菓子店「入河屋」(浜松市浜名区三ケ日町下尾奈、TEL 053-525-0902)が6月16日、地元神社の銅板屋根盗難被害への支援として和菓子のチャリティー販売を行う。
1885(明治18)年創業の同店。三ケ日町の特産品であるミカンをモチーフにした看板商品の「三ケ日ミカンもなか」をはじめ、まんじゅうや焼き菓子、洋菓子などを製造・販売する老舗菓子店として地域に親しまれている。
三ケ日町内では5月19日までに、初生衣神社をはじめ、浜名惣社神明宮内の末社、都筑神社、猪鼻湖神社の4社で、社殿などの屋根の銅板が盗まれる被害が確認された。初生衣神社では本殿に加え、市指定文化財の神庫も被害を受け、屋根の銅板がはがされ下地がむき出しの状態になり、復旧のめどが立っていないという。
以前から地域へ還元できる企画を考えていた同店。今回、地元神社の被害を受け、6月16日の「和菓子の日」に合わせてチャリティー販売を行うことを決めた。和菓子の日は、848(嘉祥元)年に、仁明天皇が菓子や餅を神前に供え、疫病よけと健康招福を祈った古例にちなむ。「地域の厄を少しでも払いたい」(松嵜善治郎社長)との思いも込める。
販売するのは、「蒸しまんじゅう5個セット」と「かりんとうまんじゅう5個入」の2種類。いずれも通常価格の約半額となる500円で販売する。販売数は各150セット限定。売上金は全額、被害を受けた三ケ日町内の神社へ寄付する。
「蒸しまんじゅう5個セット」は5種類のまんじゅうを詰め合わせる。同店初代の名前に由来する「甚作(じんさく)まんじゅう」は、こしあんと粒あんの2種類を用意。このほか、静岡県産のみそを使った「みそまんじゅう」、三河地方の酒造会社「蓬莱泉(ほうらいせん)」の酒かすを使った「酒まんじゅう」を組み合わせる。「かりんとうまんじゅう」は、みそまんじゅうを揚げてカリカリとした食感に仕上げる。
今回の取り組みは、今後も毎年6月16日の和菓子の日に合わせて継続する予定という。松嵜社長は「少しでも早く事件が解決し、神社が元通りに復旧してほしい。今後、こうしたことが起こらないよう願っている」と話す。