浜松で「舞阪大太鼓まつり」 400年以上の歴史、世界最大級の大太鼓打ち鳴らす

以前のイベント時の様子

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 浜松市西区の舞阪町で10月26・27日、「舞阪大太鼓まつり」が開催される。

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 舞阪町の氏神である岐佐神社の例祭の余興として400年以上前から行われる同祭り。岐佐神社は1000年を超える歴史をもち、貝の神様を祭る神社で、同祭りは町内の安全と海上安全、豊漁を祈願して毎年行われている。当日は、舞阪町内の砂町、西町、仲町、新町の全4町の子どもから高齢者まで、多くの人々が参加する。今年は仲町が祭りを取り仕切り、旧暦の9月14・15日に開催することにのっとり、新暦の10月26・27日に行われる。

 当日は、みこし渡御(とぎょ)に伴い、年番町の太鼓を先導役に大小8台の太鼓と女子の手踊りが町内へ繰り出し、道中をにぎやかに練り歩く。江戸時代、舞阪が東海道五十三次の宿場町であったことから、大名行列に由来しているといわれる。伝統としきたりを重んじ、時間厳守で祭典は進行。27日は、みこしが岐佐神社を7時30分に出発。稲荷山へ練り歩き、13時30分に稲荷山に納まる。その後みこしは、16時40分に稲荷山を出発し、岐佐神社へ練り歩き、20時40分に岐佐神社に納まる。

 見どころは、世界最大級の大太鼓。直径2.5メートルの大太鼓を、長さ1メートルほどの「太鼓ぶち」という木の棒で勇壮に打ち鳴らす。若者たちが先を競って太鼓をたたき、海に生きる男たちの心意気を示す。岐佐神社では、石段を若者たちが大太鼓を担ぎ、たたきながら登る。当日まで、男子は大太鼓と笛、女子は手踊りの練習を行う。子どもたちは太鼓の鳴らし方を習うのではなく、大人たちがたたく姿を見て学ぶという。

 「歴史と伝統を守ってきた舞阪の大太鼓まつり。老若男女が参加して地域のつながりを深める祭り」と岐佐神社宮司の髙栁壮さん。祭典委員長の鈴木芳彦さんは「子どもたちも楽しみにしているので、いつまでも良い思い出として残るように真剣に神事を行いたい」と話す。

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