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浜松・肴町のブティック、苦境乗り越え移転リニューアル

イベントを行うことのできる広い店内

イベントを行うことのできる広い店内

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 浜松・肴町のブティック「Sun Marry(サンマリー)」(浜松市中区肴町、TEL 053-458-7065)が6月24日、移転リニューアルオープンした。

店舗外観

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 同店は今年で64年目を迎える老舗ブティック。今年3月に上階の排水管が破裂したことで天井が抜け、店内が水浸しになってしまい、営業ができない状況に陥った。店主の佐々木まり子さんは「人生が終わったと思うほどの地獄絵図だった。まるで滝つぼのようなひどい状況に絶望した」と当時の状況を振り返る。

 周囲の協力を得ることで、ザザシティ浜松の一角にテナントを借りることができ、1週間以内に営業を再開。「肴町の皆さんの協力ですぐに営業再開でき、とても助かった」と佐々木さん。同時に自らの足で街中を歩き回り新しい物件を探した。店に来る女性客の気持ちになり、どこなら足を運びやすいかを考えながら探した結果、松菱劇場跡地の同所に巡り合った。以前から移転したいという考えがあったが、踏み切れずにいた佐々木さん。今回の事故を転機だと前向きに捉え、移転を決意。リニューアルにこぎ着けた。

 店舗面積は約50坪。下がり天井や吹き抜けなど、映画館の名残をうまく利用した店舗デザイン。ホールは吹き抜けで開放感があり、店内はきらびやかなシャンデリアやアールのかかった装飾、白を基調とした明るい内装で繊細さのある美しさを演出。衣装棚は可動式になっており、店内中央にスペースを作ることができる。シャンソンパーティーやストール講座、プリザーブドフラワー講座など、さまざまなイベントを計画しているという。

 「4世代で来ることのできる店」がテーマの同店。婦人服やバッグを中心に約50以上のブランドで2000点以上の商品を取りそろえる。ボディーラインの美しい「TADASHI SHOJI(タダシ・ジョージ)」の「ジェットセッタードレス」(6万円~)や、ドイツの老舗ブランド「ESCADA(エスカーダ)」の「Tシャツ」(2万円~)など、カジュアルファッションからフォーマルドレスまでさまざまなシチュエーションに合わせた洋服を用意。新国産ブランドの「Chousonnette(シューソネット)」の取り扱いも今春開始した。ほかにも「MICHELANGELO(ミケランジェロ)」のカラフルなビジュー財布(3万5,000円~)やバッグ(8万円~)などのレザー製品は限定商品で、遠方からも問い合わせがあるほどの人気だという。オリジナル商品として、ガールズハット「プティ・マリー」(1万800円)や、オーダーで自由にコーディネートできる「オリジナルドレス」(5万円~)なども扱う。

 「新店舗の認知度を上げていきながら、遠方のお客さまにも対応できるようにオンラインショップも充実させていきたい」と佐々木さん。「服やバッグだけを販売するのではなく、イベントなども通して楽しい時間を提供し、共有していきたい」とも。

 営業時間は10時~19時30分。水曜定休。

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