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浜松・千歳町におばんざい店 祖母の思いを大切に手作りにこだわり

おばんざいが並ぶカウンターテーブル

おばんざいが並ぶカウンターテーブル

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 浜松・千歳町に10月10日、創作料理店「旬酒菜 おばんざい 鈴や」(浜松市中区千歳町、TEL 053-548-6755)がオープンした。

店舗外観

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 「皆がほっこりする空間を作りたい」という思いを持つ店主の大村友香さん。家族の体調を気にした料理を作ってくれた祖母を尊敬し、10年以上前から食に携わる職業につきたいと考えていた。勉強して調理師免許を取得。接客業も学ぶことで経験を積み重ねてきた。世話になってきた人に「店をやってみないか」という声をかけてもらったことをきっかけに準備を進め、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約20坪。カウンター10席、個室26席の計36席。来店客にくつろいでもらいたいという思いからカウンターの幅を広くとり、椅子も肘掛けのあるものを選んだという。祖母が使っていた調理道具や箸置き、おしぼりトレーなどを使用。着物やかっぽう着も祖母のものを使い、自らが骨董(こっとう)品として集めてきた食器を使って料理を提供する。

 カウンターには大皿に入った煮物やあえ物、炒め物など約8種類の「おばんざい」(1品=500円~)が並ぶ。おばんざいは「ごぼうの唐揚げ」や「三つ葉とささみとしめじのわさびあえ」など栄養を考えた料理を提供。サラリーマンや単身赴任の人が毎日来ても飽きないようにと毎日メニューを変え、栄養配分も考えた料理を並べる。グランドメニューとして「豚の角煮」や「肉巻きギョーザ」、「黒毛和牛 A4 シャトーブリアン ヒレ肉のステーキ」(4,000円~)なども用意するほか、客の要望を聞き、旬の食材を使った料理を提供する。

 22時からは料理のスタイルを少し変え、「ラーメン」や「お雑煮」(以上、1,000円)、「お茶漬け」(850円)など、しめのメニューを並べる。雑煮などに使うだしは、京都から仕入れたかつお節を使い、祖母の「だしと酒は大切に」という教えを守る。餅は無理なく食べやすいように小ぶりの餅を使う。ラーメンは1日1種類の提供ではあるが、みそ・とんこつ・中華そばの3種類を用意。スープは1日半以上かけて作り、チャーシューも手作り。どの料理も手作りにこだわり、家庭料理のような「ほっこりする料理」で体に優しい料理を提供するという。

 「料理だけでなく来店客との会話も大切にしていき、この店に来ると『ほっこりする』『癒やされる』といってもらえるような店作りをしていきたい」と大村さん「今後は冬に向けて『土手煮』や『牛すじ煮込み』など、季節にあった料理も提供していきたい」とも。

 営業時間は17時30分~翌2時。日曜・月曜定休。

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