浜松・佐久間で竜神まつり 湖上で上げる昼間の花火も

過去に行われた、鯉のうろこをまとう「竜神の舞」の様子

過去に行われた、鯉のうろこをまとう「竜神の舞」の様子

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 浜松・佐久間ダム湖畔広場で10月29日、祭り「佐久間ダム竜神まつり」が開催される。

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 佐久間ダムが完成した昭和31年の翌年から、ダムや周辺地域の発展を祈願して始めた同祭り。昨年は約1,500人の来場客を数え、今年で60回目を迎える。今年は記念事業として「湖上遊覧体験」を行い、さらなる集客を狙う。

 祭りのメインイベントである竜神の舞は祭りを始めた頃からの伝統行事。皇居のコイを昭和天皇からダム湖に賜ったことを記念し、コイのうろこをまとった約13メートルの竜神が舞う。竜のうろこをまとう一般的な竜神とは違うため全国的にも珍しい竜神の舞だという。竜神の舞は、ダム湖建設時の殉職者慰霊の意味合いも込める。

 湖上では打ち上げ花火を行う。ダム湖の真ん中にある台船から、大砲のように斜めに花火を打ち上げる。斜めに打ち上げることで対岸の山を背景に昼間でも花火がきれいに見え、カラースモークを使った特殊花火の色がより映えるという。「昼間に打ち上げるだけでなく、斜めに打ち上げることも珍しい手法で、他にない花火」と天竜区観光協会佐久間支部事務局長の邑瀬(むらせ)三男さん。長寿の祝いや誕生日、会社の発展祈願など一般公募をした協賛花火も打ち上げる。音がついたり色を変えたりとほかとは違う見どころのあるという。協賛花火には今年は約10組が参加。全体で約50発の花火を打ち上げる。

 会場では地元物産即売会「ぐるめテント村」も開催。佐久間町で種から育て、刈り取り、粉にしてそば打ちまで一貫して行った地元のそばを販売。「栗蒸しようかん」や「野菜のケーキ」など地元の食材を使った菓子も用意する。

 邑瀬さんは「近年は来場客も減ってきてしまっているので盛り上げたい。今年は抽選で40人が湖上遊覧を体験できる。今はない遊覧船を当日1日限りで復活し、湖上を一周できる貴重な体験ができるので、ぜひ来てもらいたい」と話す。

 開催時間は10時~15時。湖上打ち上げ花火は13時50分から。

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