プロモデラー・山田卓司さん「情景作品展」-ジオラマ館実現に向け企画

作品名「家族」。山田さん一家の作品の中に山田さん家族がいる。

作品名「家族」。山田さん一家の作品の中に山田さん家族がいる。

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 浜松駅近くの「ザザシティ」(浜松市中区鍛冶町)で現在、「山田卓司情景作品展」が開催されている。会場は中央館4階。

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 山田卓司さんは浜松出身のプロモデラーとして風景・ロボット・ミリタリなどあらゆるジャンルのプラモデルやジオラマ製作を手がけている。中でも、昭和のリアリティーあふれる情景ジオラマで知られている。テレビ東京の番組「TVチャンピオン」では5回の優勝を果たしている。

 同展は「山田卓司館(仮称)をつくる会」が主催し、代表の内山淳平さんが浜松の空洞化を懸念し、この問題を打開するために山田さんが今まで作った200点あまりの作品や山田さんの生の作業風景が見学できる「山田卓司館」を計画している。今回はその切り口として企画された。

 会場には桜の下で花びらの雨を雨傘でよける少年を描いた「入学の日」、こたつで家族全員が大笑いをしている「炬燵(こたつ)に日」、雪の中でバスを待つ「バス停留所」、引っ越しをする少年におもちゃを渡す友達を描いた「引っ越しの日」など14点の作品を展示。会場では時折、山田さん自身が実際にジオラマ作品を製作している様子を見ることができる。

 内山さんは「市街地に市民を呼び込むことは難しい。それなら市外の人を観光で呼び込むしかないと感じた。日本だけでなく世界中の(プラモデル好きを)呼べれば街の活性化が図れる。山田さんはあらゆる世代が喜ぶジオラマを作ることができ、それだけの作品を作る力がある」と話す。「浜松にこれだけの作品を作れる人、作品があることを知らない人が多い。多くの人に見に来てもらい知ってもらいたい」とも。

 山田さんは「普段は自宅で仕事をしている。人前で作ることはテレビなどでなれているが、道具などがそろっていないので大変なことが多い。(山田卓司館ができたら)そこを作業場にして、実際の作業風景や作品を見てほしい。実現すれば面白い」と話す。

 開催時間は10時~20時。入場無料。8月31日まで。

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