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浜松の菓子店がミシュラン星付きシェフとコラボ コロナで苦しむ生産者を応援したいと

山むすび×サステナブルな真鯛のブイヤベース

山むすび×サステナブルな真鯛のブイヤベース

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 菓子製造販売会社「春華堂」が運営する和菓子店「五穀屋」(TEL 0120-60-5678)が現在、ミシュラン星付シェフとコラボレーションした料理「山むすび道しるべ」を販売している。

山むすび×ホロホロ鳥の白レバーとラムレーズンのパテ、八幡平サーモンのリエット

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 5種類の穀物と発酵食材を組み合わせた「和の知恵菓子」を提供する同店。コロナ禍で飲食店の営業自粛が続き、多くの生産者が苦しむ状況にあるが、「食材を正当な価格で購入し使うことで応援したい」と考えた。以前同社が開催したイベントを通じてつながりのあったシェフに話を持ち掛けたところ、3人のミシュラン星付きシェフがこの思いに賛同し、コラボレーションが実現した。

 「山むすび」は、北海道産と福島産のもち米を使ったオリジナルのせんべい。同商品は菓子だが、これを素材に使い各シェフの創作で「料理」として考案したものが「山むすび道しるべ」。日本の豊かな食文化とそれを支える生産者を知り、未来へ継承していく「道しるべ」になるようにとの思いを込めて命名した。販売数は限定200食で全3回セット(1万6,200円)。2月から4月まで1カ月に1回配送する。単品(5,500円、送料別途)で販売も行う。

 2月は、ミシュラン一つ星レストラン「Sincere(シンシア)」の石井真介シェフによる「山むすび×サステナブルなマダイのブイヤベース」。環境に配慮した愛媛県産の養殖マダイを使い魚のうまみが詰まったブイヤベースに、山むすびのザクザクした食感がアクセント。3月は、一つ星レストラン「La Paix(ラペ)」の松本一平シェフによる「山むすび×石黒さんが育てたホロホロ鳥の白レバーとラムレーズンのパテ」と「山むすび×高橋愛さんが育てた八幡平サーモンのリエット」。松本シェフが愛用しているという岩手県産のホロホロ鳥と八幡平サーモンの生産者の名前をタイトルに使い、香ばしい玄米じょうゆとやさしいうまみの七福米塩を合わせた。4月は、三つ星「茶禅華(さぜんか)」川田智也シェフによる「山むすび職人じょうゆ×昆布と毛ガニのXO?(じゃん)添え魚沼産コシヒカリの中華がゆ」。川田シェフが目利きに絶対の信頼を置く北海道の水産会社から仕入れた毛ガニと香住(かすみ)ガニをブレンド。いずれも、シェフ自ら手をふるった料理をそのまま自宅へ届ける。

 各シェフがSNSで情報発信しているため、ファンの方からの注文が届いているという。「生産者を応援するというコンセプトに共感して購入する方もいる」と経営管理室広報の手嶋千恵さん。「コロナ禍で外出が制限されるが、ご自宅の食卓を星付きシェフの料理で華やかに彩っていただきたい」とも。

 同店オンラインショップとSNS、春華堂SNSで販売する。

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