浜松に喫茶店「あだち珈琲店」 昔ながらのサイホン式コーヒー提供

店舗外観

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 浜松・砂山に4月2日、喫茶店「あだち珈琲店」(浜松市中区砂山町、TEL 053-489-3231)がオープンした。

サイフォンを使ってコーヒーを入れる店長の足立幸之輔さん

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 「酒屋あだち」を営む店主の足立陽詳(はるよし)さんは、以前から人が集まる場所を作りたいと考えていた。今回区画整理に合わせ、酒店と喫茶店を併設する形で思いを実現。知り合いの設計士と約1年かけ、使用する木材から家具、内装まで細かく決め、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約20坪。席数はカウンター4席、テーブル10席の計14席。店内は正目の板のみで敷き詰めたアーチ形の天井や、ゼブラウッドのカウンターやテーブルなど、木のぬくもりを生かした空間に仕上げた。横幅約4メートル、奥行き約1.5メートルの一枚板でできたカウンターに4席という、ゆとりあるぜいたくな空間に仕上がっている。インテリアも、デザイン性と機能性に優れたデンマーク製の椅子を用意するなど、こだわりを見せる。内装を担当した店長の足立幸之輔さんは「天然素材をできるだけ使いたかった。木のぬくもりを感じられる癒やしの空間ならゆっくり時間を過ごせると思った」と話す。

 ドリンク1品を注文すれば、弁当やコンビニ、スーパーなどで購入した食べ物を持ち込み、店内で食べることができる。特に、高齢者に利用してほしいという。「家でさみしく、一人でご飯を食べている高齢者が増えていると聞いている。そのような人たちがこの店に集まってほしい。持ち込みできればかかるお金も減るので気軽に使えると思った」と足立さん。

 提供するコーヒーは、すべてブレンドコーヒー。オリジナルのブレンドと焙煎(ばいせん)を専門店に依頼し、注文を受けてからコーヒー豆を引き、昔ながらのアルコールランプを使ったサイホンを使い提供する。メニューは、軽快な香りと味わいが特徴の「かろやかブレンド」や、苦みと酸味、うま味のバランスにこだわった看板メニュー「あだちブレンド」、重厚な苦みとうま味が特徴の「芳醇(ほうじゅん)ブランド」(以上450円)など。サイフォンを使い高温で抽出するコーヒーは、入れ立て時に焙煎香が楽しめ、温度が少し下がるとコーヒー豆本来の香りとうま味を楽しめるという。ほかにも、ストレート・ミルクティー・フレーバーティーすべてに相性が良いケニア産の紅茶を使った「紅茶」(450円)を用意。フードメニューは、GW以降に軽食を、夏をめどにランチの提供を始める予定という。

 「のんびりゆっくり時間を過ごせる店にしたい」と足立幸之輔さん。「小さいお子さまから高齢者まで気軽に使ってもらえたら」とも。

 営業時間は9時~19時。日曜・祝日定休。

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