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浜松・鍛冶町でジオラマグランプリ 全国のジオラマ作家作品46点

ギャング団の街を作ったファンタジックな作品

ギャング団の街を作ったファンタジックな作品

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 ジオラマ展「第8回 浜松ジオラマグランプリ」が現在、ザザシティ浜松西館(浜松市中区鍛冶町)で開催されている。

車両基地「品川運転所」の一部を再現した作品

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 2012(平成24)年、浜松出身のジオラマ作家・山田卓司さんの作品を展示する施設「浜松ジオラマファクトリー」を同館に開設。以降、浜松の中心街の活性化を図ると共に、山田さんの地元である浜松をジオラマの聖地にしていこうと、年に一度全国のジオラマ作家から作品を募りグランプリを開催。今年はより多くの人に見てもらおうと開催期間を昨年より1日増やして開催する。

 静岡県を中心に東京都や大阪府、北海道、鹿児島県など日本全国の作家のジオラマ46点を展示する同展。縦横高さそれぞれ45センチメートル以内の規格で、テーマは自由。それぞれの作家が思い描いた世界観を前面に表現した作品が並ぶ。昭和初期の横浜港を出港する客船氷川丸を再現したものや、品川運転所の車両基地の一部を再現したもの、浜松城公園など、リアリティーのある作品が多く展示されている。バベルの塔をジオラマ化した作品や、一作目のゴジラのワンシーンを再現したものなど、絵画や映像のワンシーンを切り抜いた作品もあり、テーマはさまざま。中にはギャング団の街をジオラマにしたファンタジックなものや、イラストレーターが自身の作品をジオラマ化した動物の劇場などオリジナル性の高い作品もある。建築家が作成した、精巧な建物の作品もあり、それぞれの作品のクオリティーはとても高いという。「メーカーが販促で行うようなジオラマ展ではないので、作品のジャンルはとても広く見応えがある。男性だけでなく女性の作品も目立ち、皆情熱的。年々出展者のクオリティーが上がっていてグランプリを決めるのがとても大変」と山田卓司さん。1人2票投票することができ、一般の人気投票と審査員の審査点を合わせてグランプリが決まる。

 毎年老若男女幅広い世代が来場し、お年寄りや子どもの来場も目立つ同展。昨年は約3000人の来場者を数えた。「土日になると、目的の作品までなかなかたどり着けないほどの列になる」と浜松ジオラマファクトリー館長の内山純平さん。「投票の際にはぜひ作品のコメントも書いてもらいたい。製作者の励みになる」とも。

 開催時間は10時~20時、最終日は10時~15時。

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