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浜松市美術館で「ナント美術館名品展」-ピカソ、シャガール作品など一堂に

ジャン=レオン・ジェロームの作品「羊の角をつけた女性の頭部」

ジャン=レオン・ジェロームの作品「羊の角をつけた女性の頭部」

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 浜松・松城の「浜松市美術館」(浜松市中区松城、TEL053-454-6801)で現在、「ナント美術館名品展-フランス近代絵画の流れ-」が開かれている。

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 ナント美術館は約210年前に創設されたフランス西部ナント市にある地方美術館で、13世紀のイタリア絵画から17世紀のフランドル絵画、現代に至るまでの絵画を所蔵する。現在は拡張工事中で、その間に浜松市美術館をはじめ国内4カ所の美術館を巡回する。

 同展は19世紀のロマン主義から印象派、20世紀のモダンアートの出現に至るまでのフランス美術史をたどる構成で、ピカソやカンディンスキー、モネなど47作家60点の作品を展示する。1階はジャン=レオン・ジェロームの「羊の角をつけた女性の頭部」やオギュスト・ルノワールの「アネモネ」など19世紀印象派までの作品を展示。2階はマルク・シャガールの「赤い馬」やマリー・ローランサンの「ユディト」など20世紀絵画を中心に展示する。

 「カンディンスキーの黒のグリッドなど日本にはあまり来ていない作品も多い。19世紀から20世紀にかけていろいろな作家の作品があるので、全てを見た後に自分のお気に入りの作品を見つけてくれれば」と話すのは学芸員の前田一成さん。「展示作業の際にはナント美術館から学芸員が来日し、共に展示を行った。フランス美術の流れや色合いなども考慮した構成になっているので、じっくりと絵画を味わってもらいたい」とも。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(17日は開館し、翌18日が休館)。料金は一般=1,200円、大学・高校・専門学生=800円、小中学生=500円。10月8日まで。

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