NPO「大工村」がカエルキャラクターのぬいぐるみ製作 遠州綿紬の生地を使う

遠州綿紬で作られてカエルのぬいぐるみ

遠州綿紬で作られてカエルのぬいぐるみ

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 浜松で大工・工務店を支援するNPO法人「大工村」が4月、子ども向け防災イベント「イザ!カエルキャラバン!」のマスコットキャラクターのぬいぐるみを製作した。

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 地域の防災訓練プログラムとおもちゃ交換会を組み合わせた同イベント。さまざまな企業や団体が協力し、全国各地で開催している。遠州地域の大工、工務店などが集まり活動する同団体では、子どもたちに防災の大切さを知ってもらうため同イベントを企画。より親しみを持ってもらうために今回、マスコットキャラクターのぬいぐるみを製作した。

 ぬいぐるみはイベント名にもなっている「カエル」がモチーフ。製作は遠州地方の工芸品を販売する「ぬくもり工房」(浜北区染地台)に依頼した。

生地は遠州地方で織られる伝統生地「遠州綿紬(つむぎ)」を使い、縦縞模様が入った白色と深緑色の2種類を作った。大きさは約120センチで渦巻き模様の目が特長。同団体理事長の川合伯員(のりかず)さんは「イベントの実技体験では建物の下敷きになったりする役も務めてもらうので、助けを求めるような表情にした」と話す。

 4月下旬にでき上がったぬいぐるみはこれまで、各イベントに少しずつ登場。子どもたちも関心を示しており、カエルを助けてあげたいとの思いから近づいてくる子もいるという。

5月16日に開かれる「第4回遠州大工職人まつり」の防災イベントにも登場する。当日は、ぬいぐるみを助ける被災時を仮定した救助体験のほか、バケツリレー、水消火器の的当てなどを展開する。

 「当キャラクターをきっかけに子どもたちが防災に関心を示してくれたら」と川合さん。「一見難しくとっつきにくい内容と思うかもしれないが、分かりやすいイベントなのでぜひご参加いただければ」と来場を呼び掛ける。

「遠州大工職人まつり」の開催時間は9時~15時30分。

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