浜松・幸に11月11日、カフェダイニング「Harvest time（ハーベストタイム）」（浜松市中区幸、TEL 053-523-9400）がオープンした。

高級アンティーク家具をそろえた店内

　店主の妻の木村由美さんは、野菜ソムリエとして活躍し、静岡市で約70の農地を管理する農業経営者。昨年、知義さんが糖尿病にかかり、薬をのみながら農場で育てた野菜を使った由美さんの手料理やスムージーといった野菜中心の生活に切り替えたところ、血糖値400以上だったところから半年で110まで下がったという。野菜中心の料理が効果的だったのではないかと考えた知義さんは、由美さんの事業を生かし、健康意識の高い人に向けた飲食店を始めようと決意。同所に理想の物件を見つけ、オープンにこぎ着けた。

　店舗面積は約52坪。カウンター4席、テーブル44席の計48席。イギリス製で1920年台に修道院で使われたダイニングテーブルやスペイン王室御用達と言われる「バロッサバレンティ」のソファなどアンティークな家具を配置。一点ものの高級家具を取りそろえ、非日常的な落ち着いた空間を演出した。体に優しい料理を提供するだけでなく、心にも優しい空間にしたという。

　スムージーは、野菜をベースにした「グリーンスムージー」（380円）を2種類と「フルーツスムージー」（430円）を2種類を用意する。野菜は収穫してから時間がたつに連れ栄養価が下がることから、栄養価の高いスムージーにするため、採れたての野菜を使う。季節の野菜を使い、1種類の野菜やフルーツをベースに約2種類の野菜を使って作り提供する。

　モーニングは「ベジスープ」と「トーストまたはおむすび」、「コーヒー」の「モーニングセット」（480円）とモーニングセットに「とれたて野菜のサラダ」と「ゆでたまごまたはスクランブルエッグ」、「粗びきソーセージ」を加えた「朝カフェセット」（680円）の2種類を用意。ベジスープはタマネギの皮やニンジンの皮などすべてベジブロスを使うことで、栄養価が高く野菜本来の味を引き出したスープになるという。

　ランチメニューには「～野菜ソムリエの～ はーべすとたいむランチ」（890円）を用意。「本日のサラダ」や「本日の旬菜小鉢」には農場で採れた旬の食材を使う。メインディッシュの肉・魚料理は週替わりで提供。肉料理で提供するハンバーグには、タマネギだけでなくレンコンやニンジンなどその時に採れた野菜を混ぜ込んでいるという。ディナーには「温野菜のオーブン焼き」（580円）や「静岡の新じゃがフライ」（350円）などの一品メニューもそろえる。「ローストビーフの野菜ソース」（580円）は葉物や根ものなどから作る日替わりのソースで味わうことができる。

　「自分が病気になり、野菜の素晴らしさを実感した。市場を通してではなく鮮度の良い旬の野菜を味わってほしい」と知義さん。由美さんは「外とは違った空間で心も体も癒やすことのできる空間にした。野菜の料理と落ち着く空間で豊かな時間を過ごしてほしい」と話す。

　営業時間は9時～22時、土曜・日曜＝8時～22時。木曜定休。