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浜松の74歳会社社長がF4レース参戦 今季デビュー

今シーズンからF4に参戦している金山さん

今シーズンからF4に参戦している金山さん

 浜松市の建設会社「橋本組」(中央区大瀬町)社長の金山和弘さんが8月22日・23日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開かれた「FIA-F4選手権」に出場し、2戦とも完走した。金山さんは現在74歳で、今シーズンの出場ドライバーでは最高齢となる。

74歳でF4レースに参戦する浜松市の会社社長・金山和弘さん

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 FIA-F4は、国際自動車連盟(FIA)が規定する世界基準のフォーミュラレース。日本では主に「SUPER GT」のサポートレースとして開催されている。今シーズン初参戦となる金山さんは、「Team橋本組」としてインディペンデントクラスに出場している。

 橋本組は1933(昭和8)年創業。土木や水道、河川などの公共工事を手がけ、金山さんは3代目社長を務める。10代から趣味でバイクに乗り、38歳から本格的にレースに参戦。48歳で国際ライセンスを取得し、2000(平成12)年から2016(平成28)年まで「鈴鹿8時間耐久ロードレース」に出場した。息子・元樹さんと共に同レースで完走した経験も持つ。

 10年ほど前から四輪レースにも活動の幅を広げ、「Yaris Cup」などさまざまなカテゴリーに参戦してきた。2024年には同レースの東北・九州シリーズで年間チャンピオンに輝いた。

 昨年12月、F4参戦に必要な車両の抽選販売に当選し、購入した。当選の知らせを受けたのは、大腸がんの手術を翌日に控えていた時だったという。「せっかく巡ってきたチャンスなので、何としてもレースに出たいと思った」と金山さん。術後の回復に合わせて準備を進め、F4でのルーキーイヤーを迎えた。

 5月に富士スピードウェイで行われた開幕大会では予選基準を満たせず、決勝に進めなかった。6月の岡山国際サーキットでも予選を通過できなかったが、8月の富士スピードウェイで初めて決勝に進出し完走した。続く鈴鹿サーキットでは、8月22日の第7戦で12位、23日の第8戦で15位となり、2戦とも完走した。

 金山さんは普段からジムで体を鍛え、レース前にはカートでの練習やテスト走行を重ねる。「レースは仕事と同じで、段取りが大切。スタートラインに立つまでの準備も含めてレースだと思っている」と金山さん。「そこまでの過程が好き。準備の大変さを知っているからこそ、終えた時の達成感があり、それが次につながる」と話す。

 橋本組ではモータースポーツを会社の事業の一つと位置付け、社員教育のほか、採用や企業のブランディングにもつなげているという。「挑戦する姿を見せたい。子どもたちにも憧れや夢を持ってもらえたら」と金山さん。

 今シーズン残り3大会への参戦も予定している。金山さんは「術後でもあるし、先のことは分からない。それでも、乗れるうちは乗り続けていきたい」と笑顔を見せる。

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