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浜松・田町にもつ鍋居酒屋 開店直後にコロナで打撃受けるも前向きに

オーナーの安部一聖さん(右)と店長の上西賢三さん

オーナーの安部一聖さん(右)と店長の上西賢三さん

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 もつ鍋居酒屋「-Nabeya Lau- なべや 劉」(浜松市中区田町、TEL 053-413-0050)がオープンして1カ月がたった。

じっくり時間をかけて低温調理した「低温調理レバー」

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 もともと市内でダイニングバーを経営しており、別の形態での店舗の出店を考えていたオーナーの安部一聖さん。以前焼き肉店を運営していたことや、ダイニングバーで肉料理を提供していることから、肉の知識もあり、流通経路も確保ができたという。浜松には鍋料理専門店が少ないと感じたことから、もつ鍋店の開店を決意。店舗を決め、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約33坪。テーブル席が72席。内装は、高級感が出るよう黒や濃い茶色を基調としたシックな色合いに仕上げた。周りを気にせずゆっくりと食事ができるよう、ほとんどのテーブル席を個室形式としている。オープンになっているテーブル席は、新型コロナウイルス対策のため現在使用していない。

 国産和牛の小腸と地元の野菜を使った「もつ鍋」(1,380円)をメインに提供する。味は、天然の藻塩を使った「塩」、しょうゆ店にオリジナルで造ってもらっているという「しょうゆ」、もつ鍋の本場九州から取り寄せたみそをブレンドした「みそ」の3種類を用意。産地には特にこだわらず、精肉店が目利きし、においが少なく甘みがある新鮮で上質なもつを仕入れるもつは時間をかけて丁寧に洗って使う。ほかにも、「厚切り牛タン焼き」や「牛ハラミ焼き」(以上、1,580円)などの焼き物や、「特製卵かけご飯」(580円)などのご飯ものもそろえる。

 生レバーを食べたいというリクエストはあるが、実際は生で提供することができないことから「低温調理」にも力を入れる同店。調理が難しく、ロスも多く出るため、試行錯誤を繰り返し、独自の製法にたどり着いたという。「温度を低温に保ちながら、じっくりと時間をかけて調理することで、生に近い味を楽しめる」と安部さん。低温調理を利用したメニューとして「低温調理レバー」や「低温調理タン」(以上980円)もそろえる(以上、税別)。

 開店2日目に、同ビル内で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、やむなく2週間休業した同店。「どこでも可能性があるから仕方がない」と安部さん。休業中に店内を徹底的に消毒し、新型コロナウイルスの対策をより徹底するため、入り口前のカウンターには透明のカーテンを設置し、スタッフと来店客の検温もするようにした。スタッフはマスクを着用し、ホールスタッフはさらにフェースシールドを着用して接客している。店内は定期的に消毒清掃を行い、店頭には手指用のアルコール消毒を準備。空調設備と換気扇を常につけて換気を行っている。

 「これから人が戻ってきたときのことを見据えて料理を提供できるようにしておきたい。デリバリーや通信販売も今後検討していく予定」と安部さん。「20年飲食店をやっているが、最近は特に市街地は元気がなかった。コロナの終息とともに市街地の活性化が進み、子どもも大人も、昼も夜も、活気がある街になってほしい」とも。

 営業時間は18時~翌1時。水曜定休。

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