浜松の造園業者が新ブランド立ち上げ-40代女性の人物像をイメージ

70以上のデザイン案から採用された新ブランドロゴ

70以上のデザイン案から採用された新ブランドロゴ

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 浜松の舩越造園(浜松市北区細江町、TEL 053-522-2011)は2月20日、女性をターゲットにした屋外空間リフォームの新ブランド「Re:NATURAL(リ・ナチュラル)」を立ち上げた。

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 同社は50年続く造園業者。今回、庭だけでなく建物の外回り全般のリフォームをブランド化した。これまで培った技術を生かして、玄関や駐車場のリフォーム、ガーデンルームの増設なども行う。

 専務の舩越貴久さんは「新築時、外回りは予算の関係などにより後回しになってしまい、そのまま10年経っているなど需要は多い。造園というと石と木のイメージが強いが、今回はブロックなどを使ったエクステリアデザインやガーデニングにコンセプトを置いた新しいブランドを作ろうと思った」と話す。

 新ブランドの立ち上げにあたり、舩越さんは一人の女性像を作り上げた。おおよそのターゲットとしている40代女性(主婦)に直接話を聞き、そのうえでブログなどを検索。ターゲット層の女性の関心を調べたところ、「共通した関心事などが見えてきた」という。集まったデータから家族構成や趣味、年収などのパーソナルデータを肉付けし、一人の人物像を作り上げた。主観ではなく、その人物像をイメージして意見交換を行うことで、社内でのブランドイメージの統一を図った。

 ブランドの方向性決定後、ブランド名、ロゴなどを決めた。ブランド名を決めるだけでも会議は10回以上に及んだ。舩越さんが出した「ナチュラル」の案から発想を広げた50ほどの案から絞り込みを行い、「開放する、作り変える」という思いを込め「リ・ナチュラル」に決定した。

 ロゴデザインはネットで公募した。集まった70以上のデザイン案の中から自社で10案に絞り込み、その後、舩越さんの友人や知人約20人にターゲットの人物像とデザイン案を見せて回った。「自分たちの主観を入れるのは良くない」と純粋な得票数で最終案を決定した。

 「構想から5カ月。自分だけで進めるのではなく、従業員が参加することで一人ひとりに自分の会社、そして新ブランドを作り上げたという意識を持ってほしかった。今回、さまざまな経緯をたどったことで、新しいブランドに愛着をもって取り組んでもらえると思う」と今後の展開に期待を寄せる舩越さん。

 今後は、身近なところから新ブランドを認知してもらうため、家庭菜園教室などのイベントも予定している。

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