浜松の劇団が立体駐車場で演劇 日常空間で非日常演じる

昨年の万年橋パークビルでの上演風景

昨年の万年橋パークビルでの上演風景

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 浜松・田町の万年橋パークビル(浜松市中区田町)8階で5月23日から、演劇「コンクリートシアターvol.1」が上演される。

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 演じるのは、浜松を中心に活動する劇団「絡繰機械’s(カラクリマシーンズ)」。以前から同所を練習場所として使っており、「立体駐車場という日常の中で芝居という非日常を披露したら面白いのでは」と2013年末に発想。昨年5月から6月にかけ、同所で舞台を上演。6日間で300人以上を集め評判も良かったことから、今年も上演を決めた。

 駐車場内でレンタルスペースとして利用されている同所に、舞台セットや照明、音響機器などを運び込み一からステージを作る。コンクリート造りで天井が低く広さがあるため劇場より音が響く。役者は観客にセリフがしっかり届くよう響き過ぎない発声法を心掛け演じる。天井が低いことで臨場感が増す利点もあるという。「役者との距離感も近いため、いつも以上に迫力ある演技を楽しんでいただけると思う」と役者と制作の両方を務めるたばるともさん。

 上演時間は約2時間。上演作品は、時間や空間を巡るSF劇「砂漠のホネ」と、記憶を巡るコミカルな寓話(ぐうわ)「I-N-CHI-KI 2015」、王の暗殺を企てた死刑囚たちが織りなすサスペンス劇「あのお方」の3作。このうちの2作品を日替わりで上演する。

 「短編作品のため今まで演劇になじみがなかった人でも気軽に見ることができると思う」とたばるさん。「立体駐車場で上演する一風変わった演劇で街を盛り上げられたら」とも。

 18時30分開場。上演日は5月23日・24日・31日、6月7日・13日・14日。当日の一般チケットは1デー=1,500円、2デー=2,100円、フリーパス=2,700円、大学生以下は1デー=900円、2デー=1,500円、フリーパス=2,100円。

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