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浜松・初生町の創作料理店が5周年 若者向けメニューも考案、母と息子二人三脚で

店主の中村あい子さん(左)と息子の悠介さん(右)

店主の中村あい子さん(左)と息子の悠介さん(右)

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 創作料理店「膳 こころ粋」(浜松市北区初生町、TEL 053-437-8150)が10月5日、5周年を迎えた。

スイーツを盛り合わせた「甘味膳」

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 退職後に一人暮らしだったことから何かを始めたいと考えていた店主の中村あい子さん。料理が得意だったため、会席を提供する料理店として自宅の一室で開業。1日昼と夜それぞれ1組ずつの完全予約制で、調理・配膳・接客の全てを一人で行ってきた。基本的に6人までの定員で、きめ細やかな接客や貸し切りの空間で相席がなくゆっくりと対話のできることを売りにしてきた。

 開業当初は週に1~2組ほどの来店しかなかったが、通り掛かりの地域の人が来店するようになり客も増えていったという。口コミで徐々に客が増えリピーターも付くようになっていき、開業から3年たつ頃には予約がいっぱいで断ることも多くなった。「断ることが多くなり、罰が当たるのではないかと考えることもあった」とあい子さん。思い悩んでいた頃、息子の悠介さんが脱サラし母と2人で営業することを決意。同時に自宅のリビングや洋室なども客室として作り変え、1度に4組まで予約が可能な体制を整えた。

 悠介さんも料理人としての経験はなく、母親から料理を学び、現在では母と2人で調理する。悠介さんの発案で、若者にも来店してもらおうとスイーツを盛り合わせた「甘味膳」(2,000円)を開発。キッシュや黒米のおにぎり、卵焼きの食事系の皿と、抹茶ゼリーや白玉、シフォンなど6種類のスイーツを盛り合わせた皿を提供。女性グループや20代のカップルなどは甘味膳を求めて来店する客も多い。悠介さんと2人で営業を始めてからは、予約を断ることも少なくなり、若者の客の割合も増えたという。

 昼は「梅」(3,000円)、「竹」(4,000円)、「松」(5,000円)、夜は「梓」(5,500円)、「葵」(6,600円)、「椿」(7,700円)のそれぞれ3コース。前菜から刺し身、焼き物、煮物、蒸し物、酢の物、ご飯、甘味を順に提供する。なかでも「たまごやき」はあい子さんの得意料理で、ふっくらとボリュームがあり、だしが利いておいしいと評判の一品。焼き物の「赤海老の塩焼き」や刺し身の「永遠の海老」などは「また食べたい」とリピートする客も多いという。

 コース料理は季節によって器を変更して季節感を出し、旬の食材を使い少しずつ変化をつけて提供。コース料理ではあい子さんが最初に「20回ほど来ます」と笑いを取り説明しながらも、前菜から最後の甘味まで丁寧に接客。甘味膳は真逆のスタイルで、料理提供後は呼び出しでドリンクのお代わりの注文などをする形を取り、自分の時間を楽しむことができるようにしている。

 客室は最大13人までの11畳和室と、6席の8畳洋室、6席の11.5畳洋室、4席の8畳洋室の4部屋。全て完全な個室で、足の悪い人にも対応できるように全て椅子席をそろえる。

 「祝い事や顔合わせ、お食い初め、法事など、大切な記念の日に利用する客も多い。当店にわざわざ来店してくれることに日々感謝している」とあい子さん。悠介さんは「大事な人生の時間を共有できることにやりがいを感じている。人と人とのつながりを大事にこれからもやっていきたい」と話す。

 営業時間は10時~22時。水曜定休(相談で水曜の営業も可)。

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