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浜松市博物館で直虎のテーマ展 直虎の花押が押された古文書を展示

直虎の花押が押された「井伊直虎関口氏経連署状」を鑑賞する直虎ちゃん

直虎の花押が押された「井伊直虎関口氏経連署状」を鑑賞する直虎ちゃん

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 浜松・蜆塚の「浜松市博物館」(浜松市中区蜆塚、TEL 053-456-2208)で現在、テーマ展「井伊直虎と湖北の戦国時代」が開催されている。

直虎の許嫁だったとされる井伊直親の木像

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 浜松市が舞台となるNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」放送開始に合わせて、井伊直虎の生涯と浜名湖北部地域の戦国時代を題材とした同展。直虎が暮らした井伊谷(いいのや)(現在の北区引佐町井伊谷)を中心とした浜名湖の北岸は、戦国時代に今川・武田・徳川が群雄割拠した地域であり、これらの武将にゆかりのある多くの史跡や文化財が残されている。

 同展では直虎が自らの名前を記した花押(かおう)のある書状「井伊直虎関口氏経連署状」や「井伊家伝記」、井伊家の菩提(ぼだい)寺、龍潭寺(りょうたんじ)(北区引佐町井伊谷)所蔵の「井伊直親木像」、正泉寺(同地域)所蔵の「鰐口(わにぐち)」など関連する資料約30点を展示。12月17日の初日には、出世法師「直虎ちゃん」と出世大名「家康くん」が来館者を迎え、「直虎ちゃん」と直虎の書状との対面も行われた。

 開催期間は2017年2月19日までの前期と2月21日~4月9日の後期の2期。前期は人物や歴史を紹介する「遠江の国衆井伊氏」、後期は具体的な業績や伝記の成立を中心とした「遠州そう劇と直虎の活躍」の副題に沿って展示。期間中には、「おんな城主 直虎」の時代考証を担当する大石泰史さんや一橋大学助教の夏目琢史さん、彦根城博物館学芸員の野田浩子さんによる特別講座も開かれる。

 「大河ドラマの舞台となる浜松の歴史を全国の方に知っていただけたら」と同展の担当学芸員の久野正博さん。「今後は別の時代の地元の歴史や暮らしなども紹介していけたら」とも。

 開館時間は9時~17時。月曜・祝日の翌日休館。料金は、大人=300円、高校生=150円、中学生以下無料。70歳以上・各種障害者手帳を持つ人無料。2017年4月9日まで。

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