脱毛・美容サロン「chat（チャット）」（浜松市東区天王町、TEL050-1556-2269）が3月1日、開店1周年を迎えた。

プライバシーに配慮した個室スペース

　経営コンサルタントとしてさまざまな業種における経営改善を支援してきた社長の国本裕樹さん。脱毛サロンの経営に携わる機会があり、同業界ではかしこまった店やパッケージ化された高額商品を販売する傾向が強いことを知った。気軽に足を運べる雰囲気を作り、明朗な料金設定の店なら、多くの人に受け入れられると考えた国本さん。男性の脱毛への意識の高まりで市場も拡大しており、開業を決意。近隣にショッピングモールがあるため、ついでに通える好立地だと考え、昨年2月29日にオープンした。

　オープン当初は、新型コロナウイルスの感染の影響で、「非常に厳しい船出だった」と振り返る。地域住民に店を知ってもらうことを優先し、昨年2月のプレオープンでは、1カ月全て無料で営業。翌月から通常料金設定で開始したが、感染拡大と重なってしまいわずか3日間営業した後、2週間の休業を余儀なくされた。再開後も、厳しい経営状況が続いたが、来店客の悩みを解決する中で届く、「よろこびの声」を励みに営業を続け、1周年を迎えた。

　「脱毛をもっとカジュアルに」をコンセプトに営業する同店は、来店しやすいよう工夫を凝らす。白を基調に明るい内装のオープンスペースと、プライベートに配慮した個室を用意。親子や友人と一緒に来店した際に、相手を待つ時間で退屈しないよう、待機スペースを広く取り、くつろげるよう設計。小さい子ども連れの方も気兼ねなく来店できるよう、キッズスペースも設ける。

　同社の脱毛は、毛根より少し離れた場所に光エネルギーを当てる「NPL方式」という技術を採用する。美容エステティックに使う技術でもあるため、「脱毛と合わせて美肌の効果も期待できる」という。女性の「全身脱毛」は1万4,600円で、男性の「ひげ脱毛」は1万1,000円。子どもも対象で、「キッズ全身脱毛」（7,300円）のメニューも用意する（以上、税別）。いずれも、初回は半額で、2回目以降の来店も、SNSのフォローをすることで割り引き対象となる。「高額なパッケージではなく、来店の都度、1回分の施術料金を支払うシステム。一度の来店で全て脱毛できる訳ではないが、明朗な料金設定にし、各自の都合で通うことができる」と国本さんは話す。

　新型コロナウイルスの感染対策として、入店時のアルコール消毒と検温をお願いする。スタッフは、出勤前の検温とマスク着用を義務化。店内は、定期的な換気と設備への消毒を徹底。蜜を避けるため予約人数を制限する。

　脱毛だけでなく、美容エステや歯のセルフホワイトニングも行うが、「今後は美容全般の相談に対応できる体制をさらに整えていきたい」と国本さん。「親しみやすくリーズナブルな店づくりをしているため、気軽に足を運んでくれればうれしい」とも。

　営業時間は、平日・土曜＝10時～20時、日曜＝9時～17時。木曜定休。