雑貨と衣類を販売する「Fuku*Fuku（フクフク）和田店」（浜松市東区和田町、TEL 053-545-4505）で現在、イベント「第2回FukuFukuマーケット ちょっと大人なハンドクラフト市」を開催している。

作家29人による約1500点のハンドクラフトが並ぶイベント

　衣料品や寝具などの生活雑貨を販売する「イケダヤ」（天竜区）が運営する同店内で開催する同イベント。同社の別ブランド「Fuku*Fuku」は、30歳～50歳をメインターゲットに主に衣類を販売し、市内に4店舗展開している。中でも和田店は、雑貨を多く扱うコンセプトで運営し、ハンドメード作家による作品を一部販売している。取引先の作家から「コロナ禍の影響でイベントがなく、作品を出品する機会がない」と悩みを耳にした。そこで、作家の活躍の場を設けようと同イベントを企画。同店の目指す、作家や来店客同士の集いの場となる店づくりにもつながると考え、開催にこぎ着けた。

　第1回は8月17日～29日にかけて「親子で楽しいハンドクラフト市」をテーマに開催。夏休み期間中の子育て世代のファミリー層に向け、学校や幼稚園で使える子ども用雑貨を中心に販売した。2回目となる今回は「ちょっと大人なハンドクラフト市」をテーマにして品ぞろえを一新。「夏休み明けで時間ができた母親世代が、自分ための楽しみになる作品をそろえた」とバイヤーの村松健次さん。

　会場は店舗内の一部に特設した約30坪のスペース。キャンドル作家「Ri cnadle（リキャンドル）」の「ボタニカルキャンドル」（2,500円）は、環境に配慮し大豆から精製したキャンドルの中に植物を詰め込み作られた作品。落ち着いたトーンだが、かわいらしい雰囲気の作品が特徴のドライフラワー作家「Cheers!（チアーズ）」は、壁掛け用のインテリア雑貨「ガーランド」（1,650円）などを出品。このほか、絵付けした白い磁器「ポーセラーツ」作家の「Bon Moment（ボンモーメント）」による飛行機のイラストを描いた「お茶碗」（1,100円）や、普段は関東圏で活動するイラストレーター「Shima.shima（シマシマ）」による、キノコや海の生き物をモチーフにした「ポーチ」（2,750円）など、アクセサリーやインテリア雑貨など、29人の作家による1,500点ほどの作品をそろえる。

　新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒とマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。密を避けるため、各テーブルの間隔を広くとりレイアアウト。接触を避けるため、当初予定していた商品説明のための対面販売は中止した。

　イベント目当てに初めて来店した客も多く、相乗効果に期待を寄せる。今後もテーマを変えながら、イベントを継続していきたいという。「ただ商品を売るのではなく、イベントを通じてみんなが集う店にしていきたい」と村松さん。「広い店舗の中で、きちんとした感染対策をしているので安心して来店してほしい」とも。

　営業時間は10時～19時（9月12日は17時まで）。