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浜松・和合町にロボットクレープ店 地域の子どもが喜ぶ店目指す

「気軽に来店してほしい」と話す店長の岡さん

「気軽に来店してほしい」と話す店長の岡さん

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 クレープ専門店「CRAPE Q(クレープキュー)」(浜松市中区和合町)が1月20日、オープンした。

見た目も楽しめるように鮮やかに盛り付けるクレープ

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 オーナーの外山誠一郎さんは、自身の所有する土地を有効活用し、何か新しいことに挑戦したいと考えた。さまざまな業態での開業を検討する中、浜松市のベンチャー企業「モリロボ」(中区)が開発した、クレープ生地を自動で焼き上げる機械「クレープロボットQ」を知った。機械を導入することで、クレープ店経営の経験がなくても、地域の子どもたちが喜ぶような店が作れると考えた外山さん。昨年6月に同機械を発注。オリジナルメニューを考案し、ロボットが生地を焼き上げるクレープ店として、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約15坪。イートインスペースとして、テーブル席12席、カウンター席5席の計17席を用意。店内は、子どもや女性が喜ぶようにと、淡い水色やピンクを配色したかわいらしいデザインに仕上げた。

 ロボットがセンサーで管理するため、専門的な技術がなくても、ボタンを押すだけで均一な生地を焼き上げる。設定で調整できるが、1時間に約40枚作ることができるという。「人件費を抑えることでリーズナブルな価格で提供でき、子どもでも気軽に購入できる」と外山さん。外周はパリパリ、中央はモチモチの食感で、ほんのりとした甘さを感じる生地に仕上げる。

 素材にもこだわり、卵は地元の養鶏所「高井養鶏」(東区)から直接仕入れる。目でも楽しめるように鮮やかに盛り付けて提供するスイーツ系のクレープは、約20種類。イチゴやモモ、ブルーベリーなどのフルーツを入れた「カスタード フルーツミックス」(520円)は、濃厚なカスタードクリームを使う。このほか、牛乳本来のコクを感じる生クリームを使う「生クリーム バナナチョコ」(380円)や、生地自体のシンプルな味を楽しめる「シュガーバター」(280円)などを用意する。

 野菜や総菜を入れたサラダ系のクレープとして、ツナとゆで卵、コーンなどが入る「ツナマヨ」(390円)や、エビのプリプリの食感を楽しめる甘口チリソースの「エビチリ(550円)」など、約10種類をそろえる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に出入り口や窓を開けて換気を徹底。飛まつ防止のため、カウンター席にパーティションを設置。混雑時は一度の入店人数を制限する。

 オープン初日は、時間帯によっては行列ができ、閉店時間前に売り切れてしまったという。「この店ができて良かったという声が何よりうれしい」と外山さん。「子どもたちだけで来店してくれる姿をとてもほほ笑ましく感じる。いつでも明るく迎えるので、気軽に足を運んでほしい」とも。

 営業時間は11時~19時(売り切れ次第終了)。月曜・火曜定休。

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