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浜松・平口にスパイスカレーとビリヤニ専門店 薬膳料理研究家が出店

薬膳料理研究家のヤマグチヒロさん

薬膳料理研究家のヤマグチヒロさん

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 キッチンカーで運営するスパイスカレーとビニヤニ専門店「ハマキタビリヤニ」(浜松市浜北区平口)が3月8日、オープンした。

薬膳料理研究家が手がけるスパイスカレーとビリヤニ

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 同店は、薬膳料理研究家のヤマグチヒロさんがを代表を務める「Food Officeハチドリ」が運営する。ヤマグチさんは京都出身で、東京の調理師学校を卒業後、中国薬膳料理研究会認定の国際薬膳調理師免許を取得。東京の渋谷を拠点に10年間、薬膳料理研究家として活動してきた。健康志向の高い食事のケータリング事業を中心に、食品メーカーの商品開発や店舗立ち上げのプロデュース、渋谷区観光協会の観光フェローとして、東京オリンピックに向けたビーガン料理の推進活動など、薬膳料理を通してさまざまな事業を手がけてきた。

 新型コロナ禍の影響で主力のケータリング事業の業績が大きく落ち込んだが、自身の時間に余裕ができたことをチャンスと捉えたヤマグチさん。事業を一から構築しようと、祖母の住む浜松に移住し、昨年6月に同社を立ち上げた。食材の自家栽培や食育のためのコミュニティー作りを今後の展望としながら、最初の事業として同店のオープンを決めた。

 キッチンカーは、白色を基調に、ブランドのイメージイラストのハチドリを描き、女性客に受け入れられやすいように清潔感のあるデザインに仕上げた。

 ビリヤニとカレー、ヨーグルトと赤玉ねぎを混ぜたソース「ライタ」をセットにして提供。ビリヤニは、宮廷や祝い事で食べられるインドの炊き込みご飯。通常濃い味付けだが、カレーとのバランスを考慮してやさしい味付けに仕上げるという。カレーは、中国由来の薬膳「桂皮(ケイヒ)」や「花椒(ホアジャオ)」、インド産の「クミン」や「クローブ」など、20種類のスパイスを独自に配合。小麦粉を使わないグルテンフリーで、食材は、三方原産のハーブや浜松産の野菜など、地元産の物を使う。

 磐田市の養鶏場「フォレストファーム恵里」の鶏もも肉を12時間以上かけて柔らかく煮込む「チキンカレー」と、お酢を使い酸味を利かせた南インド地方のカレー「ポークビンダル」(以上、1,200円)の2種類を用意。「カレーは、暑い国で生まれた体を冷やす作用がある食べ物だが、当店では体を温めるようにスパイスを配合している」とヤマグチさん。

 新型コロナウイルス対策として、スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。キッチンカーの中は、定期的にアルコール消毒を行う。密を避けるため、行列ができる場合は、ソーシャルディスタンスを保つように呼びかける。

 オープン後は、行列が出来る日もあり順調な滑り出しという。「今までつながりのなかった街に移住してきたが、応援してくれる地域の人の優しさに驚いている」とヤマグチさん。「スパイスや栄養価の高い食材を使い、自己免疫を高められるカレー作りを目指している。聞き慣れない食事かもしれないが、一度試してほしい」とも。

 営業時間 11時~14時。平日は同所で営業し、週末はイベントなどに出店する。

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