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浜松・鴨江にウナギ串焼きの自販機 希少部位も提供

「浜松の新たな名物にしたい」と話す店主の伊藤さん

「浜松の新たな名物にしたい」と話す店主の伊藤さん

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 うなぎ料理専門店「浜名湖うなぎ だいだら」(浜松市中区鴨江、TEL 053-525-8511)が10月1日、店頭にウナギ串焼きの自動販売機を設置した。

希少部位を使うウナギ串焼き

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 同店は、フレンチレストランや居酒屋などで料理人として経験を重ねた店主の伊藤達也さんが、自身の店を開きたいと一昨年にオープン。曽祖父と祖父が過去に西区で養鰻所を営み、父もウナギ卸売店に勤務しているため影響を受け、ウナギ専門店に決めたという。

 地元の魅力を発信して、生産者にも貢献したいと、浜名湖産のウナギにこだわり提供する。うな丼の上にだし巻き卵を載せた看板メニュー「うな玉丼」など、うな丼をメインに販売してきたが、他店と差別化を図るため試作を重ねて新商品を考案。1年ほど前から、1匹のウナギから少量しか取れない内蔵などの希少部位を使った串焼きの販売を始めた。

 年中無休で24時間販売することで、来店客の利便性を向上できると考えた伊藤さん。市内で遅い時間まで営業するウナギ店をあまり見受けないため、夜間の需要も見込み自動販売機の設置を決めた。

 7種類のウナギの串焼きを用意。鮮度を保つため、焼き立ての状態で真空パックし、急速冷凍する。湯せんか電子レンジで温めるだけで、専門店の味を家庭で簡単に楽しめるという。肝臓の部位を集めて串にした「れば」(2本=1,200円)は、クリーミーな味わい。腸の部位を下処理して焼き上げる「ほるもん」(2本=500円)は、コリコリとした食感を楽しめる。このほか、独自の調理法でウナギの頭を骨まで柔らかく食べられるようにした「かしら」や、約20匹分のウナギの背びれを串に巻き付けた「ひれ」(以上、2本=500円)などをそろえる。「ウナギが頭からしっぽまで全て食べられることはあまり知られていないと思うので、一度試してほしい」と伊藤さん。

 串焼き以外にも、「浜名湖産うなぎ蒲焼き」(1本=2,750円)やウナギの蒲焼きの上にとろろを載せて食べる「うなとろセット」(1,600円)なども販売する。

 人通りの多い立地のため口コミで評判が広がり、売れ行きは順調という。伊藤さんは「浜名湖ウナギを丸ごと楽しめる浜松の新たな名物にしたい。浜名湖ウナギのおいしさを全国の人に知ってもらえたら」と話す。

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