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アクトシティ浜松で松本秋則さん個展-作品を動かせる体験コーナーも

作用する「サウンド・オブジェ」

作用する「サウンド・オブジェ」

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 アクトシティ浜松(浜松市中区板屋町)のアクトタワー6階ギャラリーで現在、造形作家の松本秋則さんの個展「森の音」が開かれている。

空間そのものが作品としている様子

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 松本さんは音の出る「サウンド・オブジェ」と呼ばれる作品を創作し、室内外などさまざまな場所で自動演奏させて空間全体を一つの作品とする造形作家。作品の素材は主に竹で、演奏の動力は人力や風、水、太陽などの自然エネルギーを利用する。近年では「横浜トリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」「新潟土と水の芸術祭」などに出品した。館長の村瀬正巳さんが松本さんの作品に魅力を感じ、直接依頼したことから今回の開催が決まった。

 約18坪の会場に100点ほどの作品を展示。会場を3つのブースに区切って暗室で作品がランダムに動作する様子を楽しめる空間や、照明で作品自体の造形を鑑賞する空間、来館者が作品を手回しで発電して動かすことができる体験コーナーを設けている。「『サウンド・オブジェ』は松本さんが東南アジアの文化に影響を受けて創作したもので、その音は、まだそこで暮らしている精霊の声を思わせる。日本人にとってもどこか懐かしい音、形を体感していただきたい」と村瀬さん。

 同展は10月から開かれているプロジェクト「アクトの森」の第1回企画展。「アクトシティ全体を森の中のように探索するとワクワクドキドキする空間にしていきたい。松本さんの作品の雰囲気はこの方針にピッタリだと感じている」という。

 開催時間は10時~20時。入場料は、一般=500円、中学生以下=300円、未就学児は無料。来年1月3日まで(1月1日は休館)。

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