浜松市などの遠州地方や東三河地域を中心に活動するプロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」の最終戦が5月6日、浜北総合体育館　グリーンアリーナ（浜松市浜北区平口）で開催される。

　日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」のに所属する同チーム。BリーグはB1とB2に別れ、全36チームが所属する。リーグ内で東と中、西の3つの地区に分かれ、同チームは中地区に位置する。昨年9月末から始まったリーグ戦が、現在、残り5試合となり終盤を迎えている。4月22日の試合で敗退し、チャンピオンシップ出場権出場権は逃してしまったが、B1リーグ残留を目指し戦う。

　同チームは1965年に「OSGフェニックス」として創設され、BJリーグ「浜松・東三河フェニックス」をへて、「三遠ネオフェニックス」となった。代々「フェニックス」が受け継がれ「決して諦めず勝利に向かって飛び続ける、不死鳥のように」とチーム名に願いを込める。

　現在14人の選手が在籍し、内外国人選手は3人。選手内には日本代表で身長2メートル6センチの太田敦也選手も所属する。堅いディフェンスから速攻走るカウンター型の「堅守速攻」がチームスタイル。パス回しが速く、とにかく走り、スピードで勝負をしているという。

　現在シーズンの全60試合中55試合を消化し残り5試合。B1残留を確定させるためには残り5試合中3試合以上の試合に勝たなければいけない状況だという。最終戦は浜北総合体育館で開催され、浜松のファンに応援を呼びかける。

　最終戦終了後には20年間同チーム一筋で活躍した大口真洋選手の引退セレモニーも開催。体が小さくてもアグレッシブなディフェンスやスチールも上手な選手で、ファンからは「神様、仏様、大口様」と愛されていたという。4月からは浜松学院大学男子バスケットボール部の初代監督に就任した。

　「今シーズンは目標としていたチャンピオンシップ進出を逃してしまったが、今度の試合では見ていて面白いと感じてもらえるようなフェニックスらしいバスケットで勝利し、シーズンを締めくくりたい。皆さんの声援がチームの力になるので、ぜひ会場で応援してほしい」とヘッドコーチの藤田弘輝さん。

　キャプテンの岡田慎吾さんは「浜北での試合が今シーズン最後の試合。そして、フェニックス一筋で20年間戦ってくれた大口真洋選手の現役最後の試合でもある。最高の勝利で終えられるよう全心全力で戦うので、ぜひ会場に来て応援をお願いできれば」と話す。

　残り試合は4月28日・29日、5月2日・5日・6日。最終戦開始時間は14時5分。場所は浜北総合体育館。チケットは公式サイトまたは各種プレイガイドで販売する。