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浜松・田町にイタリア料理店 引退したシェフが当時の客の要望を受け出店

4時間以上煮込み柔らかく仕上げた「黒毛和牛のほほ肉の赤ワイン煮込み」

4時間以上煮込み柔らかく仕上げた「黒毛和牛のほほ肉の赤ワイン煮込み」

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 イタリア料理店「Al solito post(アル・ソリート・ポスト)」(浜松市中区田町、TEL 053-424-5153)がオープンして1カ月がたった。

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 約16年間、蜆塚でイタリア料理店を夫婦で営んでいた店主の高木富士夫さん。4年前に60歳を超え、現役を引退。しかし何かもう一度始めてみたいという思いがあったことや、当時の客からもう一度店を始めてほしいという声が多かったため、一人で店を始めることを決意。知人から同所の物件の紹介を受け、気に入ったため準備を進めオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約10坪。カウンター10席を用意。ダークブラウンと白で統一され、シックでモダンな雰囲気の店内。ダウンライトや間接照明を使い落ち着いた空間を演出。カウンターには大理石を使い、おしゃれな空間に仕上げた。

 料理はニンジンを柔らかくなるまで塩でもみ込み、ニンジンの甘さを引き立てた「にんじんのラペ」(500円)や、オレンジで酸味や甘味を加えた小魚を南蛮漬け「小魚のカルピオーネ」(400円)など、アラカルトメニューを約20種類用意。「黒毛和牛のほほ肉の赤ワイン煮込み」は頬肉をまるごと煮込むことでうまみが逃げにくいよう工夫し、4時間以上煮込み箸で簡単にほぐれるほど柔らかく仕上げる。ほかにも牛肉を串焼きにした「黒毛和牛のピンチョス」(以上、2,500円)や、ミートソースでなく魚介で作った「ラザニア フルッティ ディ マーレ」(1,300円)なども提供。料理は化学調味料を使わず手作りにこだわり、野菜は直接農家と取引をし、減農薬の安心できる食材を選ぶ。季節によってメニューを入れ替え、現在は旬の食材を使ったパスタ「浜名湖カキとほうれん草」(1,500円)を提供。仕入れあればシカやイノシシといったジビエ料理も提供するという(以上、税別)。

 「店名は『いつもの場所』という意味。飲み屋街の中の秘密の場所のようにしていきたい」と高木さん。「当店に来た時間だけは日常から離れ、特別な時間であってほしい。料理は会話を盛り上げるための小道具であると思うので、来店してくれた客がすてきな時間を過ごせるように努力していきたい」とも。

 営業時間は17時~23時。日曜定休。

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