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浜松・向宿の居酒屋が15周年 「客同士のコミュニケーション楽しめる大衆酒場を」

店舗外観

店舗外観

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 居酒屋「気田川(けたがわ)」(浜松市中区向宿、TEL 053-465-3170)が12月10日、15周年を迎えた。

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 もともと飲食店で働いていて、しゃべるのが好きだったこともあり、コミュニケーションが取れる大衆酒場をイメージし開業したオーナーの堀出有哉さん。父親が春野町の出身であり、気田川が子どもの頃の思い出の場所であることから、店名を気田川とした。「ここまでくるのは山あり谷ありだったが、家族ぐるみの経営でやってこられた」と堀出さん。

 同級生が集まる場でもあり、また会うきっかけになることもあった同店。人と人とのつながりを大切にしてきたこともあり、大型バスを貸し切り、約60人が参加するバーベキューをこれまで12回開催。リピーターもたくさんいたが、客の入れ替わりもあり、人が入らないときはチラシを配って新たな客を呼び込みもしてきたという。

 焼き鳥や刺し身、焼き魚など、さまざまなメニューを提供してきたが、現在のメインは串揚げ。油や衣を工夫してサクサクに仕上げているほか、何本食べても飽きないよう、特に塩にこだわる。黒トリュフやサクラエビ、さんしょう、ゆず、藻塩など、自ら調合した20種類の塩を用意し、食材ごとに合う塩を提供する。ほかにも、季節感を大事にしてほしいと、旬の食材を提供することを心掛けている。

 「大衆酒場とは、酒を飲むだけではなく、仲間を作ったり、年齢の違う客と話しをして自分の知らないことをキャッチしたりする場所」と堀出さん。この15年間には、「結婚した」「子どもが生まれた」という報告を聞くことも多く、常連の中には、市議会議員になった人もいるという。ほかにも、単身赴任や出張など、県外から来た人も一人で立ち寄ることもあるという。「今後も変わらず自分自身がこうあるべきだと思う大衆酒場をやっていきたい」と堀出さんは話す。

 営業時間17時30分~23時。水曜定休。

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