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浜松・市野の製パンメーカーが「浜松餃子パイ」 五味八珍と共同開発

餡が詰まった浜松餃子パイ

餡が詰まった浜松餃子パイ

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 製パンメーカー「マルト神戸屋」(浜松市東区市野、TEL 053-461-1185)が、新商品「浜松餃子パイ」の販売を始めた。

浜松餃子パイを持つ社長の原田紳治さん

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 1945(昭和20)年よりパン製造を行っている同社。無漂白小麦を使用した食パンや、イーストフード・乳化剤無添加にこだわったパンなどを製造している。静岡県と愛知県、岐阜県を中心に販売。地元企業とのコラボレーションも積極的に取り組み、「三ケ日みかん」や「引佐牛乳」など、地域ブランドの商品を使ったパンも製造してきた。

 同商品が誕生したきっかけは、昨年6月に新ブランドの商品を検討している際、同社の隣に本社を構える中華ファミリーレストラン「五味八珍」と共同開発できないかという意見が出たこと。そこで、同レストランに打診し快諾を得たことから、共同で商品開発することが決定。浜松ギョーザをイメージした総菜パンの開発が始まった。パン生地で作ると肉まんのようになるのではないかという懸念から、パイ生地を選択。ギョーザをそのまま生地の中に入れるのではなく、餡(あん)だけを入れることにした。

 開発当初は、焼いたとき生地に味が染み込むよう、餡にジュレを入れ込んだ。しかし、高確率でパイ生地が弾けてしまったことから、餡と生地それぞれに味をつけることにした。端まで餡が行き渡るように機械ではなく手で絞るといったこだわりも見せる。試作品ができた時点で、同レストランに試食を依頼。当初は三角形だったが「ギョーザのイメージではない」という意見から、台形に変更。ほかにも「野菜のシャキシャキ感が足りない」「酸味が強い」といった声を一つ一つ改善し、味を再現。昨年9月に承認を受け、製品化の運びとなった。価格は150円(税別)で、すでに第2弾を作る話も出ているという。

 現在イオンモールや遠鉄ストア、ミニストップ、杏林堂などで購入できる同商品。今後はKIOSKやサービスエリアなどでの販売を目指すという。「近年、パンに関するヒット商品が出ていない。価格競争も激化しているため、何を売りにするか考える必要がある」と社長の原田紳治さん。「今後も地産の食材を発掘して商品化していきたい」とも。

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