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浜松・高丘西にみそ汁専門店 日本の伝統的な発酵食品の魅力を伝えたいと出店

「日本の伝統的な発酵食品の魅力を伝えたい」と話す、店主の山内さん

「日本の伝統的な発酵食品の魅力を伝えたい」と話す、店主の山内さん

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 みそ汁専門店「おみそ汁とごはん ゆるり」(浜松市中区高丘西)が6月15日、オープンした。

浜名湖産のアオサに梅肉がアクセントになるみそ汁「お豆腐とあおさと梅肉」

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 会計事務所や金融機関に10年ほど勤務していた店主の山内美和さん。仕事と子育てのストレスで体調を崩したのをきっかけに、自身の体調を整えるためリンパマッサージを学び、資格を取得。自宅の一角でリンパマッサージのサロンを経営していた。「人の体は食事と環境でできている」と考える山内さんは食事を通じた健康づくりに興味を持ち、飲食店のオープンを検討。日本の伝統的な発酵食品であるみそを使う料理を提供し、腸内環境を整えることで、健康に役立つ店を開きたいと考え、みそ汁専門店をオープンすることとなった。

 店舗面積は約10坪。カウンター席4席、テーブル席12席の合計16席を用意。白を基調に木目の家具を使い、明るく入りやすい雰囲気で来店客を迎える。

 同店のみそ汁は、みその風味とだしのうま味を生かすため、みそとだしを別の器に入れ提供し、来店客が自ら混ぜ合わせて食べる。「まずはだしのみのシンプルな優しい味を感じ、好みでみそを加えて楽しんでほしい」と山内さん。みそは、契約する浜松市内のみそ蔵から直接仕入れ、だしは、北海道産の日高産昆布と静岡県のかつお節を使う。白みそ・合わせみそ・赤みその3種類から選ぶことができる。

 舞阪産のアオサを使う「お豆腐とあおさと梅肉」(300円)は、アオサと梅の香りが広がり、梅肉の酸味も楽しめるというみそ汁。「異色の組み合わせが癖になりリピートする客が多い」と山内さん。「具材が選べるおみそ汁」(250円)は、豆腐・麩(ふ)・卵・油揚げ・わかめ・とろろ昆布の6種類の具材の中から2種類を選べる。「季節のおみそ汁」(300円)は、期間限定で季節に合わせた旬の具材を使う。現在は、浜松産の新玉ネギとキャベツを入れて提供する。

 みそ汁に合う食事メニューも用意する同店。ウナギとゴボウを甘辛いしょうゆで煮込む「うなぎとごぼうのおにぎり」(250円)は、浜名湖の漁師飯をイメージしたおにぎり。市内養鶏場から仕入れる新鮮な卵を使う「こだわりの卵かけご飯」(350円)は、地元の醸造所が卵かけご飯専用に作っただししょうゆをかけて食べる。いずれも静岡県産のコシヒカリを使い、その日に使う分だけ精米して提供する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と食事以外の時間はマスクの着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、カウンターにパーティションを設置する。

 オープン間もないが、20~30代を中心に客足は順調だという。「化学調味料を一切使わず、きちんとだしを取り、一つ一つ心を込めて食事を提供している」と山内さん。「また食べたいと思われる店作りを目指している。『伝統的な日本のごはん』のおいしさを味わいに来てほしい」とも。

 営業時間は10時~19時。月曜定休。

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