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浜松・石神にラーメン店 山間地エリアの活性化目指す

牛骨スープと貝ダシをブレンドするラーメン「牛白湯そば 貝出汁合わせ」

牛骨スープと貝ダシをブレンドするラーメン「牛白湯そば 貝出汁合わせ」

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 ラーメン店「中華そば あたご商店」(浜松市天竜区石神)が7月24日、オープンした。

地域のコミュニケーションの場を目指す「あたご商店」

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 同店を運営するのは、濃厚な鶏白湯(パイタン)スープが特徴のラーメン店「濃厚鶏そば麺屋カモメ亭」(浜北区内野)を運営する「ACオンワード」(浜北区中瀬)。今年に入り、中心市街地にコンセプトの異なるラーメン店を新たに2店舗オープンし多店舗展開している。

 同社には、浜松市天竜区の山間地を流れ、「平成の名水百選」にも選ばれる清流「阿多古(あたご)川」周辺地区出身のスタッフが多く、地域を盛り上げる一翼を担いたいと考えた。10年ほど前に閉店し、地域の交流の場として親しまれてきた生活用品店があったテナントを改装し、阿多古川沿いに位置するラーメン店として、オープンすることとした。

 店舗面積は約18坪で、テーブル席20席とカウンター席8席を用意。店内には、地域で使われていたレトロな瓶や街の懐かしい写真を展示し、同地区を紹介できるよう演出。店外に設置するウッドデッキには、交流スペースとして自由に使えるように、ハンモックやテラス席を設置。自然に囲まれたロケーションでゆっくりと食事を楽しめる。

 「地元には年配者が多いためあっさりしたラーメンを、遠方の方にはほかでは食べられない特徴あるラーメンを提供することで、また足を運びたくなる店を目指している」と店長の渡部優作さん。「牛白湯(パイタン)そば 貝だし合わせ」(850円)は、大量の牛骨をじっくりと煮込み、うま味を抽出した牛白湯スープをベースに貝ダシをブレンドしたオリジナルラーメン。牛骨スープと貝ダシを合わせたスープは浜松市内では初の試みだという。「焼あご中華そば」(650円)は、大正10年創業の京都の乾物問屋から取り寄せる「あご」と呼ばれるトビウオの煮干しをダシに使う。しょうゆ味と塩味を用意し、あっさりしながらも上品でうま味のあるスープに仕上げる。このほか、のど越しの良い平打ち麺に貝のうま味を効かせた特製タレを付ける「貝まぜそば」(800円)や、季節限定で提供する冷たいスープのラーメン「冷やし比内地鶏そば」(850円)などをそろえる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と食事以外の時間にマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に窓を開け換気を徹底する。

 「地元のコミュニケーションの場所として使ってもらえればうれしい。みんなに愛される店を目指し、阿多古エリアを盛り上げていきたい」と渡部さんは話す。

 金曜・土曜・日曜・祝日と大型連休のみ営業する。営業時間は11時~16時(閉店時間の変動あり)。

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