かき氷専門店「fucucafe HIMURO（フクカフェヒムロ）」（浜松市中央区葵西、TEL 053-438-7575）がオープンして、6月5日で1カ月がたった。

自家製ブルーベリーシロップなどを添えた天然の氷のかき氷

　店主の竹田要守さんは、栃木県日光市にある天然氷の蔵元「四代目氷屋徳次郎」の伝統を守り続ける姿に感銘を受け、2010（平成22）年ごろに取り扱いを開始。移動販売を経て天竜区で10年間、「Fucucafe（フクカフェ）」を営業。移転先を探す中、昨年は期間限定でかき氷を提供した。移動販売時代からの縁がつながり、今回、浜松市内の工務店が展開する「FAN CRAFT リノベーションモデルハウス」内に店を構え、5月5日に開店した。

　店舗面積は約16坪で、席数はテーブル席15席。メニューは自家製練乳付き「いちご」「ブルーベリー」（以上1,430円）、子ども向け「おまつりシロップ」（990円）など7種類。氷の切り出しの時期には現地に出向き、作業に携わる竹田さんは「天然氷からまず味わってほしい」と自家製のシロップや練乳を別添えにする。袋井産イチゴや浜松産ブルーベリーなど素材を生かしたシロップのほか限定メニューもある。内装材の確認や見比べなどモデルハウスならではの特長を生かした店内では、自然の力を借りて育てる「アイスファーマー」の姿を追った映像をモニターで流したり、フクカフェで使っていた机の脚を生かしたテーブルなどを置いたりして建築の個性を生かすリノベーションを知ってもらう機会につなげる。

　竹田さんは「大自然の力を借りて天然氷を生み出すには多くの苦労がある。かき氷の提供を通じて氷作りに携わってきた伝道師として魅力を広く伝えていきたい」などと話す。

　営業時間は11時～19時。月曜・火曜定休。