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浜松・田尻町の食肉工場直売店が移転リニューアル 創業50周年記念として

多くの来店に期待する店長の内山大瑛さん

多くの来店に期待する店長の内山大瑛さん

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 食肉・加工肉の販売店「まんさく工房 工場直売店」(浜松市南区田尻町、TEL 053-545-4129)が9月10日、南区田尻町に移転リニューアルオープンした。

アットホームな雰囲気の店内

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 ホテルや飲食店などへ業務用食肉の卸売りを行う「玉澤」が、2005(平成17)年に、ハムやウインナー、焼き豚などの加熱・加工製品を製造・販売する「まんさく工房」(南区)を立ち上げた。2014(平成26)年に、工房の一角を改装し、オリジナル商品の直売所として同店をオープンしたが、商品数の増加と共に手狭になっていた。また、来年8月に50周年を迎えるため、ショールームとしての機能も併せ持つ周年を記念する店舗の新設を検討。コロナ禍で外食産業が厳しい経営環境におかれる中、卸売りだけでなく直販を充実したいという考えも重なり、本社横に建設した店舗で移転リニューアルオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約85坪。内装は、白を基調に木目のフロアを敷き、誰もが入店しやすいようアットホームな雰囲気のデザインに仕上げた。通路を広くレイアウトした店内で、ゆっくりと買い物を楽しめる。

 「高品質でおいしいく、リーズナブルな肉の提供を目指している」と社長の玉澤伸太郎さん。食肉やオリジナル加工製品、店内で作り上げる総菜など、工場直送の新鮮な肉を使う商品を取り扱う。牛肉100パーセントの「究極のハンバーグ」(292円)は、つなぎをほとんど使わないため肉本来のうま味を楽しめる。ひき具合の異なる2種類のひき肉を使い2層構造にすることで、中から肉汁が溢(あふ)れ出るジューシーなハンバーグに仕上がるという。独自に配合した甘辛いタレで焼き上げ、柔らかい食感が特徴の「照り焼きチキン」(260円)は、湯せんや電子レンジで加熱するだけで食べられる。このほか、静岡県のブランド豚「いきいきポーク」を使う「いきいき荒びきウインナー」(422円)など、常時約50種の加工製品をそろえる。

 食肉は静岡県産のブランド肉を中心に用意。契約農場で生産する同社オリジナルのブランド豚「ふじのくに夢ハーブ豚」は、ハーブを飼料に使うことで肉の臭みを抑え、脂のしつこさは少ないがうま味が強いという。内閣総理大臣賞を受賞したこともある牛肉「遠州夢咲牛」や、生産頭数が少なく同社のみが扱う豚肉「いきいき金華」のほか、6種類のハーブをエサに使い育てた鶏「ふじのくにいきいきどり」(以上、時価)などを提供する。

 総菜は、日によって品ぞろえが異なるが、常時約20種類を提供。「夢咲牛」を使い、ごはんによく合うしょうゆベースのタレで仕上げる「夢咲牛重」(627円)や、新鮮な生のレバーを店内でスライスし、柔らかくくせのない味という「レバニラ炒め」(100グラム=214円)、浜松産ニンニクを使った特製タレに漬け込み調理する「鶏唐揚げ」(100グラム=182円)などを用意する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、マスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、空調システムを導入し換気を徹底する。

 オープン後は、週末・平日問わず多くの来店客でにぎわっているという。玉澤さんは「プロとして選び抜いた肉のみを扱っている。50年の歴史の中で培った技術・知識・ノウハウを生かした商品をそろえているので、気軽に足を運んでほしい」と話す。

 営業時間は9時~17時。火曜・水曜定休。

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