マリンレジャーの体験拠点「ウォーターアクティビティ浜名湖」（浜松市北区三ケ日町下尾奈）が7月22日、ホテルリステル浜名湖内の「湖（うみ）の広場」にオープンした。

1人乗り用「ペダルSUP」

　代表の長谷川乾さんは、8年前に三ケ日町に移住。同町でハンバーガー店を営み、農家としても働く中、「自然豊かで観光資源があるのに生かしきれていない」という同町の課題に悩んでいたという。昨年キャンプで訪れた山梨県の西湖でペダルを交互に踏んで進む「ペダルSUP（サップ）」に出合い、新しさや手軽さに引かれたとも。浜名湖に導入して自然の魅力を気軽に感じてもらいたいと、ホテルや観光協会など地元の応援を得て同拠点のオープンにこぎ着けた。

　同拠点のペダルSUPやボートは、アメリカのウオータースポーツブランド「Hobie（ホビー）」製。パドルで漕いで進む場合と違い、力がなくてもスピードが出せるため、幅広い年齢層の人が体験できるという。転覆するリスクが少ないので普段着でも楽しめるとも。と副代表の熊谷章さんは「水遊び体験では水着の着用がネックの一つだが、服装の面でもチャレンジしてもらいやすい」と話す。

　体験メニューは4種類を用意する。1人乗り用「ペダルSUP」（1時間＝5,600円）は、ハンドルレバーが付いたボードに立って乗りペダルを足で交互に踏んで進む乗り物。通常のSUPではバランスを崩しやすいが、ペダルSUPは安定感があり湖上をサイクリングするように楽しめるという。ペットも同乗できる「4人乗りペダルボート」（同1万1,800円）は、安定した大型ボートに座って乗り込むため、3歳から70歳くらいまでが体験できる。オールを使わないカヤック「2人乗りペダルカヤック」（同7,600円）は、両手が空くため写真撮影やドリンクを飲みながら休憩することができる乗り物。自分のペースで体験できる「1人乗りペダルカヤック」（同4,600円）も用意する。

　オープン後は家族連れが多く、高齢の夫婦が孫と一緒に体験するケースもあったという。熊谷さんは「幅広い世代の人に奥浜名湖の魅力を身近に感じてもらい、三ケ日町を知ってもらうきっかけにもなれば。地元に愛される場所にしていきたい」と話す。

　営業時間は8時～16時。金曜・土曜・日曜・祝日のみ営業（ゴールデンウイーク・7月中旬～8月末は平日も営業）。営業期間は4月～10月末。要予約。予約はウェブサイトで受け付ける。